EXPERIENCES
トドワラ
トドワラは、かつて野付半島に広がっていたトドマツの森が、塩害や地盤沈下によって立ち枯れたことで生まれた幻想的な風景です。潮風と海水にさらされて枯死が進み、現在では白く風化した幹だけが残る“枯木の森”となり、「消えゆく風景」とも呼ばれています。
野付半島ネイチャーセンターからは、片道約1.7km、30分ほどの遊歩道を歩いてアクセスでき、終点には木製の桟橋が整備されており、景観を間近に楽しめます。
秋には一面にアッケシソウ(サンゴ草)が広がって湿地が赤く染まり、冬には野付湾が凍結して、辺り一帯が真っ白な別世界に変わります。さらに、夕暮れ時には枯木のシルエットが夕日に照らされ、時間を忘れるほど美しい光景が広がります。